子どもが部活やクラブチームで本気でスポーツに取り組んでいると、親として気になるのが毎日の栄養管理です。
「練習量が多いけど、食事だけで栄養は足りているのかな」
「成長期の体づくりを少しでもサポートしてあげたい」
「疲れて帰ってくる日が多いけど、このままで大丈夫かな」
「でも、サプリメントを子どもに飲ませても本当に問題ないのかな」
このように感じている保護者の方は多いのではないでしょうか。
特に中学生や高校生は、身長や体格が大きく変化する大切な時期です。
その一方で、部活やクラブチームの練習量が増えたり、試合や遠征で生活リズムが乱れたりすることもあります。
朝は忙しくてしっかり食べられない。
練習後は疲れて食欲が落ちる。
夕食まで時間が空いてしまう。
そんな日が続くと、食事だけで十分なのか不安になるのも自然なことです。
その中で注目されているのが、成長期の中高生アスリート向けに作られた栄養サポートドリンク、フィジカルメンテPROです。
アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを補える商品として知られており、部活を頑張る子どもの栄養サポートとして検討している家庭も増えています。
ただし、スポーツをしている子どもにサプリメントを飲ませる場合、成分や飲みやすさだけで判断するのは少し不十分です。
特に気になるのが、ドーピングに引っかからないのかという点です。
「中学生だから関係ない」
「高校の部活レベルなら大丈夫」
「ドーピングはプロ選手だけの話」
そう思う方もいるかもしれません。
しかし、公式戦や大会に出ている子、競技レベルを上げていきたい子、将来的に本格的にスポーツを続ける可能性がある子の場合、サプリメント選びは慎重に考えておきたいところです。
この記事では、フィジカルメンテPROはドーピングに引っかかる可能性があるのか、INFORMED CHOICE認証とは何か、そして保護者が購入前に確認すべきポイントをわかりやすく解説します。
フィジカルメンテPROを子どもに飲ませるか迷っている方は、安心材料と注意点の両方を確認しながら、家庭に合った判断をしていきましょう。
フィジカルメンテPROはドーピングに引っかかる?
結論からいうと、公開情報を確認する限り、フィジカルメンテPROそのものが「ドーピングに引っかかる商品」と確認されたわけではありません。
むしろ、ドーピングリスクを考えるうえで重要な情報として、フィジカルメンテPROはINFORMED CHOICEの商品リストに掲載された商品として確認できます。
スポーツ栄養Webでは、2024年8月5日の更新情報として、INFORMED SPORT・INFORMED CHOICEの商品リストに新しい製品が加わったことが案内され、その中に「フィジカルメンテPRO/健商株式会社」が含まれています。
また、スポーツ栄養WebのINFORMED CHOICE商品リストページでは、INFORMED CHOICEについて、LGC社が2007年から運営するアンチ・ドーピング認証プログラムであり、WADAの禁止表国際基準に基づいて製品を分析すると説明されています。
これは、スポーツをしている子どもにサプリメントを選ぶ保護者にとって、重要な安心材料だといえそうです。
INFORMED CHOICEとは?フィジカルメンテPROを見るうえで重要な認証
フィジカルメンテPROのドーピング面を考えるときに、必ず知っておきたいのがINFORMED CHOICEです。
INFORMED CHOICEは、LGC社が運営するアンチ・ドーピング認証プログラムです。
スポーツ栄養Webでは、INFORMED CHOICEについて、LGC社が2007年から運営する世界最大級のアンチ・ドーピング認証プログラムであり、WADAの禁止表国際基準に基づいて製品を分析すると説明されています。
また、WADAの禁止物質リストに加え、その時点の最新情報に基づいてLGC社が必要と判断した物質も分析対象に加えるとされています。
この認証がある商品は、少なくとも第三者機関による一定の検査・確認を受けていると考えられます。
スポーツをしている子どもにサプリメントを選ぶうえで、これは大きな判断材料になります。
特に、次のようなサプリは注意が必要です。
販売元がよくわからない商品。
海外製で成分表示が読みづらい商品。
筋肉増強や脂肪燃焼を強くうたう商品。
SNSだけで話題になっている商品。
極端に安い転売品。
ロット番号や賞味期限が確認できない商品。
こうした商品と比べると、INFORMED CHOICEのような第三者認証情報が確認できる商品は、ドーピングリスクを考えるうえで検討しやすくなります。
ただし、ここで知っておきたいのが、INFORMED CHOICEとINFORMED SPORTの違いです。
名前が似ているため混同されやすいのですが、検査の考え方に違いがあります。
Informed Sport公式サイトでは、Informed Sportは製品が市場に出る前にすべてのバッチ/ロットを検査するプログラムであると説明されています。
一方、Informed Choiceは小売店やウェブサイトから製品を購入して定期的なブラインドテストを行う小売モニタリング型のプログラムであり、少なくとも年間12ロット/バッチをランダムに検査するものの、Informed Sportのようにすべてのバッチ検査が保証されるわけではないと説明されています。
わかりやすく言うと、次のような違いです。
INFORMED SPORT
競技レベルの高いアスリートや、ドーピング検査の対象になりやすい人向けの色合いが強い認証。
すべてのバッチ/ロット検査が特徴。
INFORMED CHOICE
一般のアクティブ層やスポーツ愛好家にも向けた品質保証プログラム。
定期的な抜き取り検査が特徴。
ここで大切なのは、どちらが良い・悪いという話ではありません。
認証の種類によって、検査の範囲や頻度が違うということです。
フィジカルメンテPROについては、公開情報上ではINFORMED CHOICEの商品リスト掲載が確認できます。
現時点で、フィジカルメンテPROがドーピングに引っかかる商品と確認されたわけではありません。
INFORMED CHOICEの商品リスト掲載が確認できるため、ドーピングリスクを意識する家庭にとって安心材料はあります。
ただし、サプリメントである以上、ゼロリスクとは言えません。
フィジカルメンテPROを飲ませる前に保護者が確認したいポイント
フィジカルメンテPROを検討している保護者は、購入前にいくつか確認しておきたいことがあります。
まず確認したいのは、商品名・味・タイプです。
フィジカルメンテPROは、INFORMED CHOICEの商品リスト掲載が確認できる商品ですが、サプリメントの認証情報は商品単位、味、ロットなどで確認が必要になる場合があります。
スポーツ栄養Webでも、認証にはそれぞれ審査基準があり、分析項目、検査頻度、生産施設審査などを理解したうえで利用するサプリメントを選択するよう注意しています。
つまり、
「フィジカルメンテPROという名前だから大丈夫」
で終わらせないことが大切です。
自分が購入する商品と、認証リストに掲載されている情報が一致しているかを確認しましょう。
次に確認したいのは、購入先です。
公式ショップ、正規販売店、大手ECモール内の公式ストアなど、出所が明確な場所から購入するのが安心です。
避けたいのは、
極端に安い転売品。
開封済みの商品。
賞味期限が極端に近い商品。
保管状態がわからない商品。
パッケージ情報が確認できない商品。
サプリメントは体に入れるものです。
安さだけで選ぶのではなく、信頼できる購入先を選ぶことが大切です。
3つ目は、ロット番号や購入履歴を残すことです。
大会に出る子、競技レベルが高い子、今後も競技を続ける可能性がある子に飲ませる場合は、次の情報をスマホで撮影して残しておくとよいでしょう。
商品パッケージ。
ロット番号。
賞味期限。
購入日。
購入先。
飲み始めた日。
飲んだ期間。
これは、万が一何か確認が必要になったときに役立ちます。
ドーピングの世界では、「何を飲んだか」「どこで買ったか」「いつから使ったか」を説明できることが重要になります。
4つ目は、薬とサプリを分けて考えることです。
風邪薬、花粉症の薬、咳止め、湿布、塗り薬などは、ドーピング上の確認が必要になる場合があります。
Global DROは医薬品の確認に使えるサービスですが、栄養補助食品については情報を提供しないと明記しています。
また、サプリメントにはラベルに表示されていない成分や別名の禁止成分が含まれる可能性があり、使用は自己責任だと説明されています。
つまり、
薬はGlobal DROやスポーツファーマシストで確認する。
サプリは認証情報、購入先、ロット、メーカー情報を確認する。
このように分けて考えるのが現実的です。
5つ目は、子ども本人にも説明することです。
中学生や高校生になると、親が見ていないところで、友達からサプリやエナジードリンクをもらうことがあります。
SNSで見た商品を欲しがることもあります。
部活仲間が飲んでいるものを、なんとなく真似したくなることもあります。
だからこそ、家庭でルールを決めておきましょう。
友達にもらったサプリは勝手に飲まない。
海外製や成分が読めないサプリは避ける。
筋肉増強系や脂肪燃焼系の商品は慎重にする。
大会前に新しいサプリを急に試さない。
飲んでいるものは親子で把握する。
体調に合わないと感じたらすぐやめる。
これは、フィジカルメンテPROだけの話ではありません。
スポーツを続ける子どもにとって、「体に入れるものを自分で管理する」という意識は、将来的にも役立ちます。
保護者がすべて管理する時期から、子ども自身が自分の体を守る時期へ、少しずつ移っていきます。
その準備として、サプリメントを使う前に親子で話し合うことはとても大切です。
フィジカルメンテPROはどんな家庭に向いている?
フィジカルメンテPROは、すべての家庭に必ず必要なものではありません。
まず大前提として、子どもの食事、睡眠、休養が整っているかを確認することが大切です。
そのうえで、次のような家庭には検討しやすい商品です。
部活やクラブチームで運動量が多い。
練習後に食事まで時間が空く。
朝食の量が少ない。
食が細い。
好き嫌いが多い。
栄養バランスが気になる。
粉末ドリンクなら続けやすそう。
ドーピング面も意識してサプリを選びたい。
一方で、次のような考え方で使うのはおすすめしません。
これを飲めば必ず身長が伸びる。
これを飲めば必ず体が大きくなる。
これを飲めば食事が適当でも大丈夫。
認証があるから完全に安全。
子どもが嫌がっても無理に飲ませる。
フィジカルメンテPROは、あくまで栄養サポートの選択肢です。
便利な商品ではありますが、魔法のようなものではありません。
子どもの体づくりは、毎日の積み重ねです。
朝ごはんを食べる。
練習後に補食を取る。
夜更かしを減らす。
水分を取る。
疲れている日は休む。
無理な減量をしない。
親子で体調を共有する。
こうした基本があって、その上にサプリメントがあります。
特に中高生は、体だけでなく心も成長途中です。
親が、
「もっと大きくなってほしい」
「もっと強くなってほしい」
「レギュラーになってほしい」
「けがをしない体になってほしい」
と思うのは自然です。
でも、その気持ちが強くなりすぎると、子どもにとってプレッシャーになることもあります。
だからこそ、フィジカルメンテPROを使う場合も、
「これを飲まないとダメ」
ではなく、
「食事で足りないところを少し助けるもの」
という伝え方がよいでしょう。
子ども本人が納得して飲めること。
味が合うこと。
体調に違和感がないこと。
無理なく続けられること。
このあたりも大切です。
また、競技レベルによって慎重度を変えることも必要です。
地域の部活で体力づくりを目的にしている子。
県大会や全国大会を目指している子。
競技団体に登録し、今後ドーピング検査の対象になる可能性がある子。
この3つでは、サプリメントに対する慎重さが変わります。
競技レベルが高くなるほど、商品名、味、ロット番号、購入履歴を残すことが大切になります。
不安がある場合は、指導者、チームスタッフ、スポーツファーマシストなどに相談するのも安心です。
まとめ:フィジカルメンテPROはドーピング面でどう考えるべき?
フィジカルメンテPROは、成長期の中高生アスリート向けに紹介されている栄養サポートドリンクです。
販売ページでは、BCAAを含む20種類のアミノ酸3,000mg、9種類のビタミン、ミネラル、カルシウムを配合し、部活や試合の前後、お風呂上がりなどに飲める商品として紹介されています。
ドーピング面では、フィジカルメンテPROがINFORMED CHOICEの商品リストに追加された情報が確認できます。
これは、スポーツをしている子どもにサプリメントを選ぶうえで、安心材料のひとつです。
フィジカルメンテPROは、INFORMED CHOICEの商品リスト掲載が確認できるため、ドーピングリスクに配慮した商品選びの候補になる。
JADAは、アスリートの体づくりやコンディショニングでは、必要な栄養をバランスの良い食事から摂取する「Food First」を推奨しています。
フィジカルメンテPROは、部活を頑張る中高生の栄養サポートとして検討しやすい商品です。
しかし、子どもの体を本当に支えるのは、毎日の食事、十分な睡眠、適切な休養、そして無理のない練習です。
サプリメントは、その土台を助けるもの。
そう考えて使うことが、子どもの成長と競技生活を守るうえで一番大切です。