十全社 様
郊外にある家族葬専門ホールのポールサインである。
一直線の道路沿いに立てられているため、運転中の車からの視認性はいい。
しかし、このホールで行われる葬儀の内容やサービスが、この看板からでは伝わりにくい。
ポールサインで、はっきりとホールの特徴やサービスを掲出して、見学者を増やしたいとの依頼であった。
同ホールの特徴は、「自然に囲まれた家の庭に立つホールをコンセプトにしていること」「家族葬であること」「1日1組しか執り行わないこと」である。
つまり、これらの特徴が、同ホールのサービス内容であり、通行人に訴求する魅力であるわけだ。
そこで、この3点を直感的に通行人が理解できるよう、デザインと色に工夫を凝らした。
まず、「自然に囲まれた家の庭」を木の茂りの略図と「森の中」というコピーでイメージさせる。
「家族葬」であることは、「アットホーム葬」というフレーズで表し、「1日1組の家族葬ホール」というコピーで、通常の式場とは違う「家庭で執り行うような葬儀」を、しっかりとホールの特徴として押さえた。
このような看板で有効なのは、写真である。看板の下部に、ホール内写真と森の中に立つ建物写真を入れることで、通行人への興味を持たせることができているのである。